認知療法研究 最優秀論文賞

日本認知療法・認知行動療法学会の学会誌『認知療法研究』では,2013年発刊の第6巻より,その年で最も卓越した論文に対して,最優秀論文賞(英語名The Best Article Award)を授与しています.
選考の対象は『認知療法研究』に発表された,査読を経た原著論文,資料論文,総説論文,実践研究です.編集委員会から依頼された論文は対象としていません.

受賞論文の筆頭著者に対して1編あたり10万円の賞金を授与します.受賞決定の翌年度の大会にて授賞式を行い,同大会において,受賞論文の筆頭著者には受賞記念講演を行っていただきます.

歴代受賞論文

第11回最優秀論文賞

上田紗津貴・竹森啓子・栗林千聡・武部匡也・佐藤寛:

【原著】日本の女子大学生における食行動異常の二過程モデルの検討.認知療法研究,第16巻1号,61-68ページ,2023年

第10回最優秀論文賞

松本一記・濱谷沙世・清水栄司・佐藤康一:

【原著】新型コロナウイルス感染症パンデミックでのパニック症の混合認知行動療法.認知療法研究,第15巻1号,82-91ページ,2022年

第9回最優秀論文賞

片柳章子・中島聡美・伊藤正哉・蟹江絢子・堀越勝:

【実践報告】性暴力被害者への認知処理療法適用による心的外傷後ストレス障害の回復過程.認知療法研究,第14巻1号,97-108ページ,2021年

第8回最優秀論文賞

小澤 英里子・森本 浩志・須田 望:

【原著】インターネット依存傾向者の行動変容の動機づけと援助要請に対する態度.認知療法研究,第13巻2号,163-172ページ,2020年

第7回最優秀論文賞

青木俊太郎・髙垣耕企・河村麻果・北川信樹・福原佑佳子・藤田雅彦・佐々木竜二・坂野雄二:

【原著】行動活性化による抑うつ気分及び興味・喜びの喪失と行動的要因の改善の関連性.認知療法研究,第12巻1号,36-45ページ,2019年

第6回最優秀論文賞

城月健太郎・川副暢子・児玉芳夫・足立總一郎・塩入俊樹:

【原著】社交不安症患者におけるスピーチ場面のコストバイアスが不安感情と自己評価に与える影響.認知療法研究,第11巻2号,187-194ページ,2018年

第5回最優秀論文賞

松原耕平・福満恵里子・佐藤寛・石川信一・佐藤正二:

【原著】小学校におけるユニバーサル抑うつ予防プログラムの維持効果:中学校進学後のフォローアップ.認知療法研究,第10巻2号,181-193ページ,2017年

第4回最優秀論文賞

石川亮太郎・小林茂・石垣琢麿・向谷地生良:

【原著】当事者研究による心理社会的認知の変化:浦河べてるの家における5年間の縦断調査.

認知療法研究,第9巻第1号,55-65ページ,2016年

第3回最優秀論文賞

伊藤大輔・小関俊祐・小関真実・大谷哲弘:

【原著】外傷後ストレス反応を高く示した被災生徒に対する短期認知行動療法の効果の検証:外傷後ストレス反応に対する認知とレジリエンスを標的として.

認知療法研究,第8巻第2号,258-268ページ,2015年

第2回最優秀論文賞

西優子・今井正司・金山裕介・熊野宏昭:

【原著】 中学生における注意制御機能,ディタッチト・マインドフルネス,反芻,メタ認知的信念が抑うつに及ぼす影響.

認知療法研究,第7巻第1号,55-65ページ,2014年

第1回最優秀論文賞

奥原孝幸・奥平智之・松村人志:

【原著】入院中の統合失調症患者への集団認知行動療法の有効性に関する検討.

認知療法研究,第6巻1号,43-54ページ,2013年